小上の漫画紹介ブログ

僕の趣味の1つである漫画をいくつか紹介していくブログです

【呪術廻戦】パクリ⁉︎有名な呪術廻戦のオマージュシーン5選‼︎

 第二の鬼滅として注目され、数々のメディアでも取り上げられた大人気漫画、呪術廻戦。どのキャラがいつ死んでもおかしくない展開が続き、緊張感がすごい漫画として人気がありますが、最近術式のデザインが既存の作品のものと酷似しているということで修正が入ったことで話題になりましたね。

ということで今回は、そんな呪術廻戦のパロディシーンを幾つか集めてみました。どうぞ最後までご覧ください。

目次

・虎杖の攻撃シーン

 渋谷事変編にて真人と虎杖の戦闘時でのコマの一つですが、HUNTER×HUNTERのシーンに酷似していますね。かなり似ていることから、あくまでパクリでは無くオマージュであるとは思いますが、一部の読者からは叩かれているようです。まぁここまで似てたらパクりを疑っちゃっても仕方ないですよね・・・。

しかし、やっぱりこういう決めシーンのコマはどっかから持ってきたものを再現するのではなく、芥見先生自らが考えた構図でカッコよく描いて欲しいですね。

・虎杖の顔アップ

この虎杖がじっと睨んでいるシーンですが、またもやどこをどう見てもHUNTER×HUNTERに登場する幻影旅団のボス、クロロのこのシーンと酷似していますね。 これはYouTubeに投稿されているパロディ集動画のサムネで用いられることが多いため、結構知っている人もいるのではないでしょうか。

作風や設定も多少HUNTER×HUNTERと似通っているところがあるのを見るに、かなり冨樫先生からの影響を受けているみたいですね...。

・瀕死演出

芥見先生が、ブリーチの作者である久保帯人先生をリスペクトしているのは有名な話ですよね。そのリスペクトが漫画にも現れたのがこの地面に倒れこむ虎杖とそれを見下ろす夏油という構図です。

これは言われて初めて気づいたという方も少なくはないと思います。誰が見てもわかるものはオマージュとして受け止められますが、こうわかりづらいオマージュの仕方をされると、パクリと言われても仕方がない気がしますね...。

・極ノ番 うずまき

呪術パクリかどうか問題(私が勝手に名付けました)の話題で、最も例として上がる有名なシーンがこの「極ノ番 うずまき」ですね。

この元ネタは、「うずまき」という伊藤潤二先生のホラー漫画なのですが、もうデザインがトレスされたただの丸コピですね。あまりにもそのまま過ぎるので芥見先生はちょっとしたオマージュとして描かれたとは思いますが、読者からは「物語最大である敵の術式のデザインを他作品からそのまま持ってきたものにするのはいかがなものか」といった声が度々上がっています。

これに関しては僕も一部読者と同意見で、作中の中心人物関連のデザインはちゃんとオリジナルであってほしいですね。

このうずまき問題(これも今私が名付けました)はあまりにも物議を醸したため、単行本版ではデザインが変更されました。

・指導ォ行くぞぉ

これは最近出てきたシーンですね。元ネタは漫画界に多大な影響を及ぼした漫画家の大友克弘先生の代表作、「AKIRA」です。

 今回は、特に批判される要素はないオマージュの仕方なので、元ネタを知っている人であれば純粋に楽しめるのではないでしょうか(私の場合はAKIRAを読んだことがあるにも関わらず気づけませんでしたが...)。

こういったオマージュは見つけた時少し嬉しくなれるので、小ネタみたいな感じであればどんどん増やしてほしいですね。

今回はオマージュの紹介はここまでにさせていただきます。ちょっとした要素で入れるのであれば構わないとは思いますが、私としては重要な場面でのオマージュはちょっと控えてほしいですね...。

他にもいくつか呪術の記事を書いておりますので、気になった方は是非読んでみてください。

【感想レビュー】竜とそばかすの姫は正直微妙⁉︎

 先日ついに公開された細田守監督の最新作、「竜とそばかすの姫」。細田守監督の最新作というだけでなく、世界観が約10年前に公開された大人気作、「サマーウォーズ」に似ていることからかなり注目されていた作品でしたね。そこで、今回はそんな「竜とそばかすの姫」を見てきた感想をネタバレなしで書かせていただきます。 f:id:koue2525:20210720203608j:plain 目次

圧倒的な映像美と音楽

 今回の作品を観て、特に気になったのがこの「圧倒的な映像美と音楽」ですね。今作の主な要素がであることからわかるように、作中の様々な場面で主人公が歌を歌う場面があるのですが、それがもう迫力があるのなんの!主人公であるすずの声優を務めた中村佳穂さんは、本業がミュージシャンとのことです。通りで歌声に力があるわけだ・・・。

 そして映像美の方なのですがこちらもかなりの鳥肌モンでしたね。劇中でのインターネットに近い存在、「U」の中はとても美麗に描写されており、思わずはっと息を呑んでしまう様な美しさでした。そしてその中で主人公のアバターであるベルが歌うシーンでも周りの観客、宙を舞う花びら、Uの世界などが映像として目に飛び込んでくるわけですがこれがなんと綺麗なことか・・・。特に序盤でのベルの歌唱シーンは震えるくらい魅力が詰まっていましたね。 f:id:koue2525:20210723122511j:plain ↑ここすき

設定の整合性がなく、疑問を抱くことが多々あった

 ここからはあまりいい感想では無いので、そこはご了承下さい。これは竜とそばかすの姫がというよりも、細田守作品に多く言えることなのですが、設定に整合性が無いため、物語に感情移入することが難しいんですよね...。恐らく、物語の舞台である「U」は現実で言うところのインターネットと思われるのですが、所々の描写を見てると本当にそうなのか疑問になることがありました。物語に疑問を抱いてしまうと、感情移入しにくくなってしまって個人的には余り楽しめませんでしたね...。

物語が少々強引に進んでおり、ご都合展開に思えた

 これも見てて思ったマイナスポイントの一つです。先程も述べた通り、設定に整合性が無いため、ある種のなんでもありみたいな感じで物語が進んでいくのが、個人的には1番気になりました。序盤は本当に面白くてワクワクしていただけに、中盤以降の展開をみて肩透かしを食らったような気分になってしまいました。

さいごに

 途中から文句しか言っていませんが、個人的には別に悪くはないんじゃないかと思いました。所々のシーンで鳥肌が立つような演出がなされていて、それだけでも見る価値は十分にあると思います。まだ見ていないという方は是非一度映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか。  

【呪術廻戦】キャラクターの強さランキングtop5‼︎

※この記事には、本誌のネタバレを多分に含んでいます。単行本派の方、呪術廻戦を未読の方は注意して下さい。

今回は、渋谷事変編も終わり、どんどんと暗い展開が進んでいく人気作、呪術廻戦のキャラの強さをランキング形式で紹介していきます。現在、真希の覚醒や禅院直哉ら新キャラの登場などで、作品内でのパワーバランスが徐々に変化しています。なので、この記事を読んでいただいて、改めて立ち位置や強さを認識して頂ければ幸いです。ではどうぞ。

 

目次

 

ランキング外

五条 悟

両面宿儺

 両者とも作中では最強格であり、以降の展開でもこれ以上強いキャラが出るとは考えにくいので、今回は殿堂入り枠としてランキングから外させて頂きました。五条悟が封印されている今、事態は悪化し続ける一方なので封印から解かれた時、五条悟は一体どんな反応するんでしょうね・・・。今後の展開が楽しみです。

 

第5位 真人

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  • 所属:加茂憲紀側の呪霊
  • 使用術式:無為転変

 

 夏油(加茂憲紀)と組んでいた時、生まれたばかりでありながら1級術師である七海、呪術高専京都校に在籍していたメカ丸こと与幸吉を殺害。人間相手に特化された術式は、触れた相手の魂の形状を変えることができる上に、自身の魂の形も変化させられるため、とても汎用性が高い能力となっています。

 

 術式が十分に使えないメカ丸戦でも、機転を利かせ、柔軟に対応して勝利していたことから、素の戦闘能力も高いことが伺えます。七海を死亡させ、釘崎も戦闘不能の状態まで追い込んだことを考え、今回は5位の順位にさせていただきます。

 

第4位 夏油傑

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  • 所属:呪詛師
  • 使用術式:呪霊操術

 

 五条悟とは同級生であり親友。最高到達階級は特級術師となっております。五条悟と共に術師最強と謳われていましたが、星漿体である天内理子の護衛を機に思想に変化が訪れます。それまでの「非術師は術師の手で守られるべき」という思想から一変し、術師達と敵対。そして新宿、京都大量の呪霊を放つテロ行為、「百鬼夜行」を起こしました。

 

使用する術式は「呪霊操術」で、降伏した呪霊を取り込み、使役できるようになるというものです。しかし、例外として格下の呪霊であれば無条件に取り込むことが可能です。式神とは若干の違いはあれど、他の個体を操作して戦うという点においては大体同じですね。取り込める量には限界がないので、手数の多さが強みとなっております。

そして、この呪霊操術の奥の手とも呼べるのが、呪霊操術 極の番 「うずまき」です。これは、所持している呪霊を1つにまとめ、凝縮させた呪力を相手に直接ぶつけるというものです。呪霊操術の最大の強みである手数の多さを捨てる分、高い火力を出すことができます。また、準一級以上の呪霊であれば、術式の抽出が可能で、自分のものにすることが可能です。

 

 

第3位   禅院甚爾

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  • 所属:フリーの呪詛師、禅院家出身
  • 使用術式:無し

 伏黒恵の父。御三家の一つである禅院家に生まれるも、生まれつき呪力を持っていなかったため、家では落ちこぼれとして扱われていた過去があります。

 術式が使えないどころか呪力が全く無い体質なのですが、天与呪縛の影響で身体能力はとてつもなく、その実力は反転術式を持っていなかった頃の五条悟を瀕死に追い詰める程です。しかし、そんな実力を持った彼でしたが、瀕死に追い詰めた際の土壇場で反転術式を会得した五条悟に敗れ、命を落としてしまいました。

 

   読者からの人気も高く、尖った強さを持つ彼ですが、戦績を考えた結果今回は3位にさせていただきました。

 

 

第2位  漏湖

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  •  所属:加茂頼俊側の呪霊
  • 使用術式:炎を操る術式(名称不明)

 

  富士山のような形状の頭部が印象的な呪霊。 序盤では五条悟にフルボッコにされていたことから、噛ませ犬レベルではないかと読者の間でささやかれていましたが、渋谷事変にて一級術師数人を瞬殺したことからかなりの強者であることが伺えます。実際、偽夏油からは「宿儺の指八、九本分の強さ」とのこと。

 術式は、炎やマグマなどで攻撃するものなのですが、名称は未だに明らかにされていません。技の威力はとても高く、また頭部から「火礫蟲」と呼ばれる大きい鳴き声を上げて自爆する虫を放出するなど、手数も中々多いものとなっております。領域展開も極の番もとても強いですね。それだけに渋谷事変で宿儺の手によって退場したのは残念ですね...。

 

 

第1位 乙骨憂太

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  • 所属:呪術高専東京校2年
  • 使用術式:リカちゃん(詳細不明)

 本編につい先日登場した特級術師の1人。事故死をきっかけに呪霊として発生した特級過呪怨霊、「里香ちゃん」を利用した戦いを得意としています。そして、乙骨の最大の特徴として挙げられるのが底なしの呪力と無条件の術式コピーです。本来一つしか扱えない術式をコピーして扱うだけではなく呪力自体も五条悟より多く有しているということからも第一位に相応しい実力が伺えます。

 コミックス版0巻で理香ちゃんを成仏させたのですが、本誌ではなぜかまた復活していましたね・・・。乙骨憂太は個人的にすごく好きなキャラクターの1人なのでこれからの展開でその謎が明らかにされていくのが楽しみですね。

 

 いかかでしたでしょうか。他にも呪術廻戦に関する記事を幾つか書いていますので、是非そちらも読んでみてください。

呪術廻戦が騒がれるほど面白くない理由【呪術廻戦】


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 アニメ版は少し前に最終回を迎え、世間での呪術熱は若干落ち着いてはきたものの、未だに冷め切ってはいない人気漫画、呪術廻戦。しかし、私は正直言って、この盛り上がり方に鬼滅の刃と似た空気を感じられずにはいられない。と言うことで今回は、私が呪術はそんなに騒がれるほど面白くはないと思った理由をいくつか説明していこうと思う。

※この記事は本誌のネタバレを多少含んでいます。

目次

 

浅い内容

 呪術廻戦を読んでいて度々気になるのがこの内容の浅さだ。主人公、虎杖悠二が特級呪物を食べたことでこの物語は始まるのだが、まずその主人公の戦う動機が爺ちゃんの遺言だからという取ってつけたようなもので、イマイチ共感ができない。共感できないことは即ち、物語に感情移入しにくいということなので、その分面白くないと感じてしまう。

    また、そもそもの物語自体も内容がとても薄い。宿儺の指を探すという目的で進んでいるのだが、その目的を遂行するまでの過程が曖昧で、行き当たりバッタリ感がすごい。その上キャラの掘り下げも甘く、夜蛾学長の死亡時も直前以外に大して掘り下げられなかったので印象が薄いものとなってしまっている。

    

魅力の無い主人公

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    これには関しては結構多くの方が思っていることだと思うが、呪術廻戦の主人公である虎杖有人には本当になんの魅力も感じられない。理由は幾つかある。

 

   まず1つ目は、戦う動機がイマイチピンとこないところだ。これは先程説明したのでここで詳しく語るのは省かせてもらう。

 

    そして2つ目は、虎杖自身に個性的な能力がないことが挙げられる。釘崎には「芻霊呪縛」、伏黒には「十種影法術」、という具合に登場人物はそれぞれ固有の「術式」を持っているのだが、虎杖はそれを持っていない。それでも一応「逕庭拳」と呼ばれる独自の打撃技があるのだが、それがあまりにも地味すぎる。

   このように、主人公であるにもかかわらず個性的な技を何一つ持ってないため戦闘しても何ら面白くない。宿儺の術式も一向に体得する気配がないため、これからの展開が心配だ。

 

出たら終わりの領域展開

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    呪術廻戦には「術式を開示すると威力が上がる」という良設定が存在する一方、話をつまらなくさせかねない良くない設定も存在する。それが「領域展開」だ。今この記事を読んでいる方はもう領域展開がなんなのかは理解していると思うが、一応説明させてもらう。          

   領域展開とは、術式を付与された生得領域に呪力を流し込み、周囲に独自の空間を築き上げる能力のことである。この空間の中では自身の技は必ず敵に当たる上、威力も上乗せさせられる。この設定こそが、呪術廻戦の足を引っ張っていると私は思う。

   なぜなら、「技が必中する」という極端な設定のせいで戦闘の決着がすぐにつきやすく、戦闘に面白みを追加するものとして機能していないからだ。領域展開への対策として「簡易領域」と呼ばれるものも登場してはいるが、だとしても駆け引きの要素が追加されるわけでもないので、やはり面白くはない。

 

さいごに

    いかがだっただろうか。ここまで色々と呪術廻戦のつまらない部分を書いてきたが、正直言うと私は呪術廻戦は普通に好きである。しかし、やはりつまらない部分はしっかりつまらなかったので、こうして記事を書かせていただいた。この中からどれか1つでも共感してもらったら幸いだ。

 

    呪術廻戦に関する記事は他にも書いているのでそちらも見てもらえれば嬉しい。

 

 

 

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東京喰種作者の新作、「超人X」は正直微妙⁉︎第1話を読んだ感想レビュー

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 今回は、先日公開されたあの「東京喰種」の作者である石田スイ先生の最新作、「超人X」を読んだ感想を記事にさせて頂きました。よかったら最後まで読んでいって下さい。

 

目次

 

 

あらすじ 

 物語の舞台は「ヤマト県」という架空の自治県。「超人」と呼ばれる異能を持つ人間が存在し、主人公であるイマイチパッとしない少年の黒原トキオと、その友人の運動神経抜群で喧嘩が強い東アヅマが「超人」絡みの事象にどんどん巻き込まれていくといった感じで物語は進んでいきます。

 

 1話の時点で既にいくつか謎が散りばめられているので、秀逸な伏線を張ることで知られる石田先生が描いていることもあってこれからの展開が楽しみですね。

 

読んでみた感想

 読んでみた感想なのですが、正直言うと今の時点では微妙でしたね。まず、そう思った理由の1つに挙げられるのが「物語序盤のわかりづらさ」です。

 東京喰種では冒頭に簡単な世界観の説明が入っていたので、それを物語に組み込むことなくスムーズに展開していました。しかし、今作では冒頭で世界観をモノローグで伝えずに作中で自然に伝えるという手法が取られていたため、序盤の飛行機テロのシーンでちょっと理解するのに時間がかかった人もいるのではないでしょうか。モノローグは多用しない方がいいと思う方もいるとは思いますが私としてはわかりやすさ重視で描いてもらいたかったですね。

 

 2つ目の理由は、今一盛り上がりに欠けるという点です。読んでいて、はっとなるような意外な展開があまりなかったように感じました。私は漫画において面白い話と面白くない話の違いって意外性があるかないかだと思っているので、これからそのような展開が見られることを期待しています。

 

 ここまで微妙な点しか言っていませんね・・・。なので3つ目は読んで思ったいい点を書きます。それはずばり、やっぱり絵が上手いということです。東京喰種で大幅に絵が上手くなったことで有名なだけに、今作でもその画力の高さがフルに活用されています。さらに、今回は背景をアシスタントには描かせず自分で描いたということらしく、前のごちゃついた物ではなく(あれは正直言って読みづらかった・・・)、スッキリとした絵になっています。

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最後に

 先程、散々微妙微妙と書かせてもらいましたが、正直私は超人Xにはかなり期待を寄せています。なぜなら、前作や、その前に連載されていた「ペニスマン」がとても面白かったからです!おそらくもう少しすれば胸熱な展開やカッコいい覚醒劇をやってくれると思いますので、超人Xのこれからの展開に目が離せませんね。

 

アニメ化決定‼︎今人気の地獄楽を全巻読んでみた感想【漫画レビュー】

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 みなさんこんにちわ。今回は、アニメ化決定&最終巻が発売された今人気絶頂の話題作、「地獄楽」について私が読んだ感想を混じえ色々と紹介していこうと思う。 ※ネタバレは極力控えています

目次

「極楽浄土でサバイバル」に詰まった魅力溢れる世界観

 地獄楽の一番の魅力はなんといってもこの時代設定と極楽浄土の組み合わせが生み出す独特の世界観だろう。その時代特有の雰囲気と絵のタッチ、そして極楽浄土の程よいカオス感が見事にマッチしており、作品内での不気味な空気感を見事に表現している。

また、島内には人を花にする昆虫が生息しているという設定があり、あえて目立つ脅威(物語が展開していくにつれ明確な敵は登場するが)ではなく、目立たない脅威を配置することで、「どこに潜んでいるかわからない」という恐怖感を与え、作品全体に緊張感を生み出すことに成功している。

漫画において、全体の雰囲気の演出はファンタジーであればあるほど重要になってくるため、その点においては地獄楽は他の漫画の一歩先を行っているような印象を受けた。だからこそ、バトル漫画としては少々ありきたりな設定でも人気が出たのだろう。

独特なタッチで描かれる美麗な絵

 上でも一瞬取り上げたが、地獄楽はとにかく絵も作品の雰囲気を体現するごとく独特で美麗なタッチで描かれており、読者から高い評価を受けている。

漫画の絵は人間でいうところの顔に部分に相当するので、上手い方が良いに越したことはないのだが、この漫画の場合は単に上手いだけではなく、この漫画でしか見られないような個性的な絵柄であるため、そこもまた評価が上がっている要因の1つになっているだろう。 f:id:koue2525:20210212075737j:plain ↑緻密かつ独特なタッチで描かれているのがわかる。絵も人気が出た要因の一つであるということは、これを見ればなんとなく納得できるはずだ。

好み分かれるグロ描写

好みは分かれるとは思うが、このグロ描写も読者を引き込む要素のひとつだろう。グロの描写はその世界で生きるのはどれだけ過酷なのかということをわかりやすく視覚的に表している。血飛沫や人体の断面の他、虫をリアルに描写しているので虫嫌いの人は気の毒に思うが、それ以外の人ならばまだ耐えて見ることができるとは思う。

さいごに

いかがだっただろうか。私の文章力の問題で、魅力を最大限伝えることが出来なかったのが残念だが、少しでもわかってくだされば嬉しい限りだ。他にも色々と記事を書いているので、是非読んでくれたらありがたい。 ↓過去記事 koue2525manga.hatenadiary.jp

【漫画レビュー】チェンソーマンが面白くない3つの理由

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  週間少年ジャンプにて連載され、少し前に完結した今人気絶頂の話題作、チェンソーマンを皆さんはご存知だろうか。少年漫画らしくない展開の連続で有名の本作だが、世間での評判は大変良く、連載期間中ジャンプを引っ張っていた作品の1つであったことは疑いようのない事実であろう。しかし、私としてはこの作品は全くとまでは言わないが面白いとは思えなかった。ということで今回は、なぜ私はチェンソーマンを楽しむことができなかったのか、いくつかの理由をもって説明していこうと思う。

 

目次

 

 

1 ストーリーが淡白

 前回記事を書いた「亜人」や、現在も少年ジャンプで連載中の「呪術廻戦」など、ストーリーがその他のヒット作と比べて多少淡白であったとしても、要所要所の見せ場が魅力的であれば十分面白いと言えるということは私も共感しているのだが、どうにもチェンソーマンだけはこの淡白さが目立ってしょうがないようにも思える。

 

 公安として職務を果たしてはいるがどこか裏がありげなマキマ、謎の多いポチタ、などなど所々に伏線を張っているのだが、そのどれもが大した掘り下げをしていないので、イマイチピンとこないのが原因の1つにあるだろう。

 

 戦闘がメインのバトル漫画であるだけに、非戦闘パートでのキャラ、設定の掘り下げはその後の展開に大きく影響してくるので、そこをもうちょっとガッツリして欲しかったのが内容に関する私の正直な感想と言ったところだろう。

  

 

2 絵が下手になっている  

 ここで「絵が下手」ではなく「絵が下手になっている」と表記しているのには理由がある。作者である藤本タツキ氏の前作、「ファイアパンチ」と比較すると明らかに絵のクオリティが劣化しているのだ。

 

 戦闘パートでもその画力の低さが顕著に現れているのだが、私が1番気になるのは肩周りや股関節などの手足の付け根の部分である。読み直してみればわかると思うのだが、肩と胴体の動きが連動していないので所々体が不自然に見えてしまう。

 

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 私は絵を描くのが好きで、人体に対する知識がそれなりにあるが故の気がかりなのかもしれないが、それでも上記の違和感だけはどうしてもスルーできない。

 漫画において絵は、人間でいうところの顔の部分に該当する。絵が下手でも人気のある漫画もあるにはあるのだが、それらにはそれ相応にストーリーが練られている場合がほとんどである。

 この記事を読んでいる人の中には、「絵柄と漫画のおもしろさは関係がない」と思っている人がいるかもしれない。

 しかし、それは内容が伴っている漫画だけの話であって、並の漫画であれば絵のクオリティも面白さに直結してくる。展開の意外性の他に何か強みがあるとは思えない以上、面白くない理由の1つとして絵の下手さを挙げるのはこの場合、なんの問題も無いだろう。

 

 

3 作者特有の世界観

 これは正直私の好みの要素がかなり影響しているためあまり参考にはならないのだが、チェンソーマンがあまりよく思っていない人にとっては共感してくれると思う。

 最終回になるにつれてが特にひどいが、全体的に藤本タツキワールドが展開されており、受け入れられない人はとことん受け入れられないことだろう(藤本タツキワールドの限界を見てみたい方はファイアパンチを読んでみよう)。

 

 

さいごに

 ここまでチェンソーマンの個人的に面白くないと思う部分を紹介してきたが、私はあくまでチェンソーマンが嫌いではないということを皆さんに理解してほしい。一応現在出ている単行本は全て買っている上、たまに読み返すほどにはこの作品を楽しんでいるつもりだ。ただ、そこまで世間で騒がれるほど面白いか?という疑問を抱いたために今回の記事を書くに至っただけのことである。ここまで読んでくださった方には私のつまらない文句に付き合ってくれたことに感謝を申し上げたい。次回はまたおすすめの漫画を紹介しようと思っているので楽しみにして頂ければ幸いだ。では。

前回の記事↓

 

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