小上の漫画紹介ブログ

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【感想レビュー】竜とそばかすの姫は正直微妙⁉︎

 先日ついに公開された細田守監督の最新作、「竜とそばかすの姫」。細田守監督の最新作というだけでなく、世界観が約10年前に公開された大人気作、「サマーウォーズ」に似ていることからかなり注目されていた作品でしたね。そこで、今回はそんな「竜とそばかすの姫」を見てきた感想をネタバレなしで書かせていただきます。 f:id:koue2525:20210720203608j:plain 目次

圧倒的な映像美と音楽

 今回の作品を観て、特に気になったのがこの「圧倒的な映像美と音楽」ですね。今作の主な要素がであることからわかるように、作中の様々な場面で主人公が歌を歌う場面があるのですが、それがもう迫力があるのなんの!主人公であるすずの声優を務めた中村佳穂さんは、本業がミュージシャンとのことです。通りで歌声に力があるわけだ・・・。

 そして映像美の方なのですがこちらもかなりの鳥肌モンでしたね。劇中でのインターネットに近い存在、「U」の中はとても美麗に描写されており、思わずはっと息を呑んでしまう様な美しさでした。そしてその中で主人公のアバターであるベルが歌うシーンでも周りの観客、宙を舞う花びら、Uの世界などが映像として目に飛び込んでくるわけですがこれがなんと綺麗なことか・・・。特に序盤でのベルの歌唱シーンは震えるくらい魅力が詰まっていましたね。 f:id:koue2525:20210723122511j:plain ↑ここすき

設定の整合性がなく、疑問を抱くことが多々あった

 ここからはあまりいい感想では無いので、そこはご了承下さい。これは竜とそばかすの姫がというよりも、細田守作品に多く言えることなのですが、設定に整合性が無いため、物語に感情移入することが難しいんですよね...。恐らく、物語の舞台である「U」は現実で言うところのインターネットと思われるのですが、所々の描写を見てると本当にそうなのか疑問になることがありました。物語に疑問を抱いてしまうと、感情移入しにくくなってしまって個人的には余り楽しめませんでしたね...。

物語が少々強引に進んでおり、ご都合展開に思えた

 これも見てて思ったマイナスポイントの一つです。先程も述べた通り、設定に整合性が無いため、ある種のなんでもありみたいな感じで物語が進んでいくのが、個人的には1番気になりました。序盤は本当に面白くてワクワクしていただけに、中盤以降の展開をみて肩透かしを食らったような気分になってしまいました。

さいごに

 途中から文句しか言っていませんが、個人的には別に悪くはないんじゃないかと思いました。所々のシーンで鳥肌が立つような演出がなされていて、それだけでも見る価値は十分にあると思います。まだ見ていないという方は是非一度映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか。